2025年のNAPLAN結果は、オーストラリアの学校全体で読解および作文のスコアが低下していることを示しており、3人に1人の生徒が目標基準(ベンチマーク)を満たしていません。3年生、5年生、7年生、9年生の計120万人が受検する全国標準テストでは、リテラシー(読み書き能力)の習熟度に関して憂慮すべき傾向が見られ、教育現場および政策担当者による即時の対応が求められています。
2025年NAPLAN結果の主なポイント
最新のNAPLAN結果によると、5年生、7年生、9年生の平均読解スコアは2025年と比べて後退しています。一方で3年生の読解は安定していました。作文スコアは昨年と概ね同様でしたが、現在は10人に1人の生徒が、読解と作文の双方で追加の支援を必要としています。これは、基礎的なリテラシー技能における格差の拡大を示しています。
参加率は、タスマニア州での産業行動(ストライキ)と、ノーザンテリトリーでの洪水により、わずかに低下しました。これに伴い、Acaraはタスマニア州の州別結果を除外しています。また、初日(初日に実施された部分)における技術的な問題が、5年生、7年生、9年生の作文問題に影響したものの、Acaraは採点の調整ではなく注意書き(但し書き)を付しています。
時間の経過に伴うNAPLANの成績比較
| 指標 | 2024 | 2025 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 読解(強い/上回る) | 68.2% | 66.3% | -1.9% |
| 作文(目標基準を満たす) | 同程度 | 同程度 | 有意な変化なし |
| 算数・数学(目標基準を満たす) | 64% | 67% | +3% |
| 追加の支援が必要な生徒(読解/作文) | 10人に1人 | 10人に1人 | 変わらず |
算数・数学は前向きな伸びを示す
リテラシーの低下の中にも明るい材料があります。算数・数学のレベルは、2023年にテストが再設定されて以来改善しています。5年生、7年生、9年生では、全国平均の「目標基準を満たす」割合が67%まで上昇し、期待を上回る(上回る成績)生徒が29,000人増えました。さらに、先住民(Indigenous)の生徒の間でも伸びが見られ、2023年と比べて7年生および9年生で「期待を上回る」割合が高くなっています。
これがオーストラリアの教育に意味すること
読解および作文の習熟度の低下は警戒すべきサインです。強いリテラシー技能は、学業の成功や将来の雇用に向けた土台となります。それでも3人に1人の生徒が目標基準を満たしていないという事実は、教員の研修強化、より個別化された学習支援の拡充、初期段階のリテラシー向上プログラムへの投資増といった、焦点を絞った介入が必要であることを示唆しています。
保護者・教育関係者にとっての要点
- 読解スコアは5年生、7年生、9年生で低下しました。3年生は安定しています。
- 依然として3人に1人の生徒が、読解・作文・算数・数学のNAPLAN目標基準を満たしていません。
- 算数・数学は改善し、目標基準を満たす割合は67%で、さらに多くの生徒が期待を上回っています。
- 先住民の生徒では算数・数学の改善が見られましたが、リテラシーは依然として課題です。
- 技術的な問題や参加上の中断が、結果の正確性に影響する可能性があります。